屋根塗装のタイミングは?屋根のメンテナンスはなぜ必要?

築年数が長くなると、屋根の劣化状態が気になるのではないでしょうか。住まいの耐久性が下がっているのを何となく実感していても、「実際に屋根塗装を行うのに適切なタイミングはいつか?」を判断しにくい場面も多いと思います。

今回は屋根メンテナンスが必要となる時期や、屋根塗装のメリット、具体的な施工の流れについてわかりやすくまとめてみました。本記事を参考にしながら住まいのメンテナンスを行いましょう。

目次

屋根塗装のタイミングは?屋根のメンテナンスはなぜ必要?
屋根塗装はどんな時に必要?
塗装が色褪せている
ひび割れが発生している
屋根の反り
カビやコケが発生している
屋根塗装のメリット
遮熱性や断熱性が高まる
防錆性や防水性が高まる
耐久性が高まる
外観を美しく保ちやすくなる
屋根塗装の流れを紹介
1.現地調査と見積もり書の提示
2.近隣への挨拶回りと現場の確認
3.足場設置
4.屋根洗浄
5.下地補修・養生
6.塗装作業
まとめ

 

屋根塗装はどんな時に必要?

屋根塗装は塗装の色褪せ、屋根のひび割れや反り、カビやコケが発生している場合に必要となるメンテナンスです。

どのぐらいのスパンで塗り直しが必要になるかは屋根材の種類によっても変わります。例えば初塗装時のトタンだと7~10年程度、セメント瓦だと10~20年程度が目安です。ただし特に2回目以降の屋根塗装は塗料の耐用年数が影響することもあって、期間はバラバラになります。一般的な目安は8~15年程度で塗り替えを行うケースが多いです。

このように屋根塗装において塗り替えが必要な期間は一概には断言できず、実際の状況に合わせてメンテナンスを行うことになります。下記のような状態を長い期間放置し続けると家が腐食する原因となるため、早めに対応を依頼するようにしましょう。

もしくは以下のようなサインが出る前に、定期的に屋根塗装の専門家にメンテナンスが必要かどうかをチェックしてもらうのが理想です。専門家でなければ問題点にはなかなか気づきづらいことがあります。

できれば下記のようなサインが出るよりも前に塗り替えを行うことで、塗装による保護機能を切らすことなく屋根を守り続けることができます。屋根のメンテナンスは少し早めに行うぐらいでちょうどよいのです。

塗装が色褪せている

屋根の塗装が色褪せている場合は塗膜が薄くなっている状態であり、屋根を保護する機能が弱っています。例えば色褪せた状態で放置しておくと塗膜の防水性が低下しているため、
水が家の中に侵入する可能性が高まり大変危険です。予防するために塗料の塗り替えを行う必要があります。

ひび割れが発生している

屋根にひび割れが発生している場合も、雨が降った時にひびの隙間から水が浸入する原因となります。また屋根のひび割れを放置すると雨漏りや家が腐食し耐性劣化につながる危険性もあります。

屋根の反り

屋根の反りは塗装が剥げた状態を放置した状態が続き、屋根に水が染み込むと外気の温度の変化で屋根が湾曲する現象です。反りが大きくなった時は張り替えが必要ですが、早期発見できると屋根塗装の保護機能で抑えられます。

カビやコケが発生している

屋根にカビやコケが発生している場合は、屋根が水分を吸収しているのが原因となっています。また屋根塗装が剥げて表面にざらつきができ、隙間にコケの胞子が入り込み繁殖するケースも多いのが現状です。

屋根塗装のメリット

屋根塗装は遮熱性や断熱性、防錆性や防水性、屋根の耐久性が高まるというメリットがあります。家を長持ちさせるために定期的に施工を実施しましょう。

遮熱性や断熱性が高まる

遮熱効果や断熱効果がある塗料を使用すると夏に熱を遮断し冬には暖房効果が高まるので、冷暖房コストを抑えられるというメリットがあります。屋根塗装を行うと外観だけではなく、家の中で快適な暮らしを実現するのが可能です。

防錆性や防水性が高まる

防錆性や防水性が高まるというメリットもあります。もちろん現在雨漏りが起こっている場合は根本的な対処法にならないですが、防錆性や防水性を維持するために屋根塗装のメンテナンスがとても大切です。

耐久性が高まる

屋根の耐久性が高まるのも大きなメリットです。屋根塗装は8年間に定期的なメンテナンスをしないと劣化し、耐久性が下がる原因となります。屋根塗装を行うと耐久性が高まり、家が傷みにくくなります。

外観を美しく保ちやすくなる

塗装したばかりの屋根は美しいですよね。ですが時間が経つと、どうしても塗料が剥げたり、劣化したりするため、そのぶんだけ見た目も悪くなってしまう可能性があります。定期的に屋根塗装を行うことで、外観を美しく保ちやすくなるはずです。

屋根塗装の流れを紹介

屋根塗装の一般的な流れとして現地調査と見積もり書の提示、近隣への挨拶回りと現場の確認、足場設置と屋根洗浄、塗装作業などがあります。

1.現地調査と見積もり書の提示

最初に現地調査を実施し、屋根全体の計測や材質の確認、希望や予算などをヒアリングします。実際に顧客の声に耳を傾けると使用する塗料や設計がイメージしやすくなります。例えば予算が限られている人と品質重視の塗装を求めている人は、求める仕上がり感や向いた塗料が異なる場合があるからです。

2.近隣への挨拶回りと現場の確認

次に近隣の住民の方へ挨拶回りと現場を実際に確認します。挨拶では主に工事内容と期間を伝えるのが基本です。施工の場合は近隣の方の理解を得る必要があるからです。そして施工前に現場の状況を確認しておくと塗装作業をスムーズに進められます。

3.足場設置

現場に足場を組み立てて設置作業にかかります。ビケ足場という強固な足場を使用して、安全に作業できるよう準備を整えます。また近隣に塗料が付着しないためにメッシュシートで建物を囲み、周囲に飛散しないために予防しています。

4.屋根洗浄

屋根を塗装する前にカビやコケ、汚れなどを一度落とす作業として屋根洗浄を行います。高圧洗浄機でこびりついた汚れをきれいに落とし、塗装ができるように準備するためです。
しっかりと塗料が屋根に密着するので、長持ちできる屋根塗装ができます。

5.下地補修・養生

塗装の前にひび割れしている部分をコーキングで補修します。ひび割れが大きい部分は屋根の差し替え作業を行い修復が完了です。そして養生というビニールやテープなどで家を保護して塗料の飛散を防止し、安全に塗装ができるように整えます。

6.塗装作業

実際の塗装作業を開始します。実際には下塗りと上塗りの2回の塗装を行うのが一般的です。下塗りで色が屋根瓦に密着できるような状態を作り、2回目の上塗りで本格的に色付けを行います。塗装が完成後に設置した養生や足場を撤去して完成です。

まとめ

住まいというのは快適な暮らしを実現するための拠点です。中でも屋根は雨や外気が直接当たる部分でもあるため、住まいの耐久性にも大きく関わっています。メンテナンスを怠った状態が続くと雨漏りをはじめトラブルを引き起こす原因となりかねません。特に築年数が長くなるにつれて屋根塗装が剥げてくるため、定期的なメンテナンスが必要です。

本記事を参考にしながら、住まいのメンテナンスを考えてみてはいかがでしょうか。もし不明点がございましたら、ぜひお近くの専門業者への早めの相談をおすすめします。

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